救急ナースは救急車で搬送されてきた患者に対し、一時的な応急処置をする重要な役割を担っています。救急搬送される患者は、命に関わる状況であることがほとんどで、現場では常に高い緊張感が張り詰めています。
そんな救急救命の場で奮闘する救急ナースは、医療業界の中でも特に将来性がある仕事だといえます。

事実、救急車の出動件数は平成30年度では660万件以上と言われ、これは過去最多の数字とされ、その件数は増加の一途を辿っています。今後は高齢化も進み、緊急的な事態に陥る人たちは益々増えていくことでしょう。このような状況を考慮すると、これから救急ナースの需要はさらに高まることが予想されています。

世の中は、相変わらず不景気で就職内定率が安定しない状況ですが、医療業界は絶えず求人数が安定しています。その中でも、特に救急センターや救急外来は、実力が求められる現場であり、給与は比較的高給であるため、自分のスキルを発揮したい、満足いく報酬を得たいという人たちに注目されています。

救急救命の現場はとてもハードなため、医療従事者の中では敬遠されがちな職場であることも事実です。
しかし、東日本大震災をきっかけとして、救急救命の仕事の存在は世の中に強く印象づけられました。その結果、人助けをしたいという気持ちを抱く人が増加し、若い世代で救急救命士や救急ナースの志願者が増えてきているという声が聞かれるようになりました。これは大変喜ばしい傾向だといえるでしょう。